映画「トラペジウム」初見の時の気持ちを思い出す(ネタバレ度★★★)

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映画「トラペジウム」公開から4ヶ月以上、初見時から約3ヶ月。今更ですが、思い出せるうちに記録に残しておきたいと思います。

目次

観に行ったきっかけ

初めて映画「トラペジウム」を観に行ったのは、6月22日のことでした。

当時、すでに Twitter 上ではさまざまな感想が溢れており、そのごく一部を見ただけでした。

予告編も見てなかったし、バズった酷評ツイート(あるんですよね?)を見た記憶もありませんでした。

そんな状態で、なぜかトラペジウムは「俺のための映画だろう」と勝手に信じて観に行ったんですよね。

キービジュが刺さってたので、キービジュ信じて観に行ったのか、TLの感想のノリに惹かれて観に行ったのか、今となっては記憶も曖昧ですが、なぜか「俺のための映画だろう」と固く信じて見に行ったことだけは覚えています。

それだけ期待しているにも関わらず公開直後に観に行かなかった主な理由は、3月末に引っ越ししていて、片付けや掃除などで忙しかったからです。6月22日も本棚組み立ててたら時間ギリギリになっちゃった記憶がありますね。

ちなみに、初見時の箱は109シネマズ湘南のシアター9で、席はE-6でした。109シネマズ湘南は1、5、8、9と当たっていますが、全体的にスクリーンが大きく見えたような記憶があり、非常に印象がいいですね。IMAX箱も評判良さそうです。

先に結論

あくまでも初見時の感想

  • 東ゆうに対する好感度は低め、中の下ってとこかな。かわいいからギリ耐えただけかも?
  • 東ゆうの母最高
  • ゆうが身から出た錆を飲み込んで成長していく話だと思った(ここは今でも変わっていない)
  • 西南北は最後あんなあっさり和解できるもんかね
  • 成長後にアイドルになるまでの話を丸々カットってどうなん
  • 消化不良すぎる
  • すごく面白い。消化不良のこの段階で、すごく面白い。この映画への評価を10点満点でつけるなら、9点以上は確定で、どこまで上がるかな?という感覚

観てる途中の気持ちの変遷

大体3ヶ月経ったけど、覚えてる範囲で。(と言っても、何回も見て話の流れ覚えたおかげで、初見直後より鮮明に思い出せる気がするw)

「あとは北をどうするか…」まで

OPまで

開幕の東ゆう、首とか指好きなんで、サービスシーンかと思って見てたら、全然そうじゃありませんでしたw

電車降りる時にスカートがふわっとするの、いいですね。あのふわっと感、いいですね。

今になって思えば、東ゆうの外見面での(造形の?)美しさは、冒頭でほぼ出尽くしているような気がします。

ゆうが歩き出して、何が始まるんだろうってドキドキワクワクしたタイミングでOP、巧いというか、引き込まれました。

この映画のオープニングって、すごく端的に世界観を見せられるというか、美しい世界観と物語のプロット(を記号化したもの)が一度に目に入ってくるわけじゃないですか。

初見時に気づくかって言われれば、私はそこまで気づかなかったんですけど、OPの最後にゆうが歩き出すところでは、ワクワク感が確実に大きくなっていたのを覚えています。

南さんと出会う

テネリタスキックはやばいでしょ。こいつ性格悪ってなりました。さすがに蹴るなよw

いやまじでこのテネリタスキックに初見の印象だいぶ引きずられました。

次にテニスやって南さんと仲良くなるくだり、かなり運任せ感が強くて、まぁよかったねって感じですよね。もう主人公に対する共感とかない。

指でカウントしてるのも、初見時はすごい露悪的に感じられましたね。

南さんも、テニス部最弱でおちょう夫人やれるってだいぶやばいな、とは思いました。

西(くるみ)初対面〜プールに誘うまで

シンジと初対面のタイミング、シンジにはあまり目を向けていませんでした。くるみと出会うための舞台装置だと思ってたような気がします。

くるみちゃんはなんだか友達になるにもアイドルにするにはなかなか苦労しそうな子に見えて、彼女を引き込むのにどうするんだろうと思いました。

かなりストレートに東ゆうから歩み寄って、特段大きな障害なく仲良くなる最初のきっかけをつかむってのは、個人的には少し意外でしたね。

ロボコンまで

いやいやいや、爆速でなかよくなりすぎでしょww

まじで!?!?!?

ふーーーーん……

ここでシンジにお願いする場面で「もしかしてシンジくん重要キャラですか???」と予感し始めました。

お願いする時の東ゆうちょっとセクシー

カフェでおしゃべり

ここでゆうの計画が明かされて、前情報を全然見てなかった私は、ようやくゆうのノートの記述と行動を少し整理する時間が与えられたような感じです。

ここですかさず自分が撮影した写真を見せて、自己開示したゆうと「対等」にコミュニケーションをとろうと努めるシンジくん、あっぱれです。まーーーーーじですごい。

このシンジくんのコミュニケーションの取り方とゆうの自己開示の仕方はかなり印象的で、ゆう視点で、西南北と違って同じ目線で喋れるキャラとして準備されたんだろうなと感じさせられました。

書いてて思ったんですが、最初に女子高生の制服好き宣言してるので、先手打って自己開示してるのはどちらかというとシンジですねw

さらに、最後に「あとは北をどうするか…」というセリフを配置して自然かつ明示的に物語の現在地を示してくれてて、うまく意識が誘導されたような記憶があります。こういう誘導はほんと丁寧でありがたいですね。

北との出会い〜バラエティ出演まで

本屋で北と出会う

なんか仲良くしてんな~って感じ。特に特別なイベント感というか、ワクワク感のようなものは感じず。

急に亀井美嘉が出てきて、こいつが北か~みたいな

んで迷ってからボランティアで3人目カウントするところはゆうらしいというか、露悪的な見せ方を徹底するなという印象が強かったです。メリットがあると確信が持てないといけなかったんだ…みたいな感じですね。ゆうの選択は、あくまでアイドルになるための手段なのか、と思わされます。

具体的なメリットがないと決断しきれないところには、優柔不断さや危うさのようなものも感じました。

カフェでおしゃべり

いや~、いいね、いい。すごくいい

ここキャッチコピーに選んだやつ、天才

ほんまええ映画ですわ

いや、ストローからあのペースで飲むの、無理じゃね??????

山でのボランティア活動

ノート見られてる!?もっかい今のシーン見せてよ!てな感じでした。くるみちゃんの目線の高さを確認し損ねた(複数回見て、私の中では「確実に中身見てる」という結論におちついています)

そこから班が分かれてムスっとして、北ちゃんかわいそうだし、北ちゃんが去る時すげぇトボトボ歩くし、もうバッドエンドに向かい始めるの?!?!?!?!?!?!?ってなりました。

アリは…ほんときついね、初見時はほんまこいつ性格悪すぎって感想を強めるシーンとなりました。

一方、くるみちゃんと南さんのやりとりを見て笑うゆうの顔が打算的な表情に見えないのが少し引っかかりましたね。初見時は悪意あると思って見てたので

にやけ顔かわいい

文化祭

さっき出てきたサチここででてくんの!?って感じです。シンジもそうだったので、もう油断できないなと

ここでステージ誘いに失敗して、このチャプターはなんのイベントかと思ったら「なるよ、約束ね!」ですって!!

ほんまええ映画ですわ

ボランティアガイド〜テレビ出演決定

まーーーたなんか始まったよ。このじいさんら声変すぎ!?

しっかし、英語でガイドって、すげーなぁという感想

テレビ取材にくるみちゃんが来ないの、初見時は普通にくるみにキレてました。やっていいこととわるいことがあるね(これはむしろ東ゆうに対して思うべきことなんだが)

そして結局自分たちの映像が使われず、拗ねてるゆうちょっと可愛い。

ほんで、テレビ出演決定ね、さすがにご都合展開すぎないかと。

ベッドから飛び上がるところで膝の裏描いてあるの、いいね!

テレビ出演

みんな楽しそう。特に南さんすげー楽しそうでいいね

カフェで最後のおしゃべり

(このシーン、どこにあったっけ?ってなっちゃいました。この場面は記事の章割り的にはここに置いときたいんで、一旦ここに置いときます。いや永久にここかもしれんけど)

シンジかっこよすぎないか!?!?!?!?

いや~~~~~~~~~~、この映画で1番いいキャラ間違いなくこいつだなと、このときは思ってましたよ

ゆうも、あまり多くを語らないところがいい

ほんまええ映画ですわ

そしてオーディションに落ちた過去がここで明かされたわけですが…苦しいですね。今も足掻いて…苦しいですね…

女子高生アイドル東ゆう

アイドルデビュー決定から初ステージ後まで

初のスタジオインに感激するゆうと、デビュー決定時のゆうの嬉しそうな表情がすごく印象的!これは1回で印象に残りましたね

いやでもさすがにご都合展開すぎないか?とは思いましたが…

ゆうもみんなも頑張ってて、幸せそうでいいね!

寸暇を惜しんで練習に励んでるのも、ステージ後の晴れやかな表情も、明るくていい、応援したくなりますね。この時は初見時もゆうのこと応援できてたような気がします。

そして事務所のことをゆうが切り出す部分に関しては、すごくリアリティを感じると言うか、ずっと憧れてた仕事やって少し前のめりになる感じが出てていいなと思いましたね

事務所加入~SNS、ファンレターまで

うーーーん、ゆうが人気最下位か、まぁこいつ性格悪いしな~

もっと素直になれれば人気出るだろうに、いつまで打算的な行動重ねてくんだろうな~って感覚です

この辺から、体感時間が加速してますね

どうした〜〜、ロボットアイドル〜〜〜〜

きっっっっっっっっっっっっっつ

彼氏がいるんだったら…

いやそこまでやる!?!?!?散々利用しといて性格わる…

拗ねて家帰ってるけどお前が悪いやろ…

歌詞を書く

勝手にそんなこと言って大丈夫か~って思ったら、案の定他のメンバー書いてないっていう

フェス

本番前にわざわざ雰囲気悪くするようなセリフ選ぶなよゆう…

シャニPだったらどう声かけるかね?とか思ってしまいましたw

こんな素敵な…

まじで怖かった。見てて普通にショック。衝撃がデカい。

こんなバッドエンドありかよ…って本気で思いました。なんか、まともな思考力を失ってたような気がします。

すでに大きく亀裂が入っていたとはいえ、くるみが脱退宣言して…とかじゃなくて急に完全崩壊したのは本当にかなりの衝撃でした。

個人的にはこれくらいショックが大きい方が好みです。この映画のこういうとこ大好き

契約解除〜和解まで

やめさせていただきます

いや4人同時解雇じゃないんかい…なんでやろ??って感じですかね。

東西南北じゃないと意味がないと言っておきながら、東だけ事務所に残る可能性があった状況が、少し不可解でした。

初見時は、自業自得やろ、泣き言いいやがってとか思ってたような気がします。

久々の学校〜古賀さんから電話

何言ってるか知ってるよ?っていうとこ、お前が性格悪いだけやろって感覚でしたね。

ほんで泣くんかい、弱いやつやなって(今思えばめちゃくちゃな感想ですねwww)

なんだかんだで女子高生やし未熟やもんな~みたいな肩入れの仕方をし始めたのはこの辺のような気がします。

そして古賀さんから電話が来て、ありがとうございましたって言う。

自分の口から、ありがとうございましたって言って、お辞儀する。

そうやって自分の過去噛み締めてるの、すごくいいなと思いました。

この辺からちょっと心に「トラペジウム」が染み始めてますね

私ってさ…

東ゆうの母が最高すぎますね。

ゆうが母親に問いかけたときは何が起こるのかと本当にドキドキしましたが、まさかこんな形で己の清濁を飲むとは

ゆう…ってなって、一緒に泣きました。ほんまええ映画ですわ

北と再開

まさかあんなこと言った相手にこんな強く励まされるとは、本当に予想外で…

東ゆうの主人公性というか、英雄性みたいなのをこんなわかりやすく明示されるとは…と衝撃を受けました。

初見時私の中に溜まってたゆうに対するヘイトは、この時点で半分くらい回収してます。

サチのラジオリクエスト

ここでベランダに向かって晴れやかな表情してるのもみんな聞いてるのも、すごくいいですね。非常に晴れやかな気持ちになったのを覚えています。

CD購入〜高台

そんなあっさり仲直りするかよとも思いましたが、言われてみれば確かに北に彼氏がいたのは北が悪いし、気づいてたくせに断らないくるみもまぁまぁ悪いか…南さんはなんだかんだ最後まで流れに乗って、そこまで大きな拒否感なくアイドルやってたよな…と

ゆうへの嫌悪感みたいなのは、大部分払拭されましたね。(ただし、初見時からしばらくは、ゆうは明確に悪意があるというか、悪巧みしているような捉え方をしていました)

最後の合唱シーンで、逆光ではなく、ゆうが正面から照らされるのすごくいいなと思いましたね。

これで東ゆうが、ゆう自身の物語を始める舞台が整ったなって思いました。

エピローグ

ここで終わるのね?!成長後の描写はほぼ省略か~

というのが初見時の印象です。尺短いな~と。

最後に約束した文化祭の写真で締めるのは、すごく終わり方として綺麗だなと思いましたが、ゆうの最後の「ありがとう」は、初見時は、なんかちょっと消化しきれませんでした。

EDが方位自身なのはすごくよかったですね

見終わって

鑑賞直後の感触は非常によかったですね。2回目いつ行こうかな~という感じで、感想言いたくなる映画だし、Twitterで盛り上がるのもわかるなぁと

そしてとにかく「そういうところも、そうじゃないところもあるよ」が良すぎるな~と。色んな人に対する救いの言葉のような気がしました。

この物語は、そこがキモで、ゆうの成長が中心になってて、私にとってはすごく刺さる物語だなと強く感じました。

ただ、自分の中でゆうに対する感情の整理の仕方はよくわからなくて、若干迷子になってました。さすがに描写が露悪的すぎるし性格悪すぎるやろ、いやでもしっかりヘイト回収したしな…何回かみたら印象変わるのかな…色々検索してから2回目行くか~てな感じですね。

いやでも、さすがに尺短くない?とかなんで時間飛ばしてエピローグに飛んだんだ?とか色々考えてましたね。

もっというと、自分の理解力の無さを呪っていたような気もします。(この約2週間後にセンターの過去問の小説の大問をひとつ覗いてみたら、なんで高校時代解けなかったのか理解不能なくらい簡単でした。不思議なもんですねw)

執筆時点(初見から3ヶ月後)の感想を簡単に

東ゆうも、脚本も、映像も、最高です。これに匹敵する作品に出会うことはあっても、これを超える作品に出会うことはないと思います。私にとっての欠点らしい欠点はないような気がします。いまのところオールタイムベスト。(トラペジウムファンがよく言及している気がする、アイうたとかレヴュースタァライトとか、気になりますね)

東ゆうは頑固で、素直で、でも視野が狭くて…なんというか、(完全に重なるわけじゃないけど)昔の俺みたいだよ…

本当に最高の映画だよ…

初見時の感想は以上になります。また今後気が向けばトラペジウムに対する感想、読解、考察の記事や、ゆうと自分のどんなところを重ね合わせているのかなどを書いていきたいと思います。

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プロフィール

いぷしろん*です。しがない会社員です。「いぷしろんどっとねっと」でフィクションメインで、創作物を楽しんだ記録を残してます。

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