1月31日(金)公開の安田現象監督アニメ映画「メイクアガール」を公開日の16:35〜の回で観てきました!その感想と、ちょっとした考察の記事になります。
個人的には、面白かった、結構好きかな〜、でも、うーんって感じで、まだ自分の中で評価が定まっていない部分、整理できていない部分が結構あります。
あらすじ
- プロローグ。主要登場人物の4人、主人公の明、男友達の邦人、女性の友人の茜、研究者仲間らしき絵里といった面々の関係性と、明の人物像が示される。
- 彼女として0号ちゃんをつくる、共同生活が始まり、0号ちゃんと明は関係を深めていくが、明は結局0号ちゃんに大した興味を抱いていない様子
- 0号ちゃんを作った目的を達成できなかったことから、明が0号ちゃんを突き放すように振る。このとき、0号ちゃんの心が作られたものだ、と明が主張する
- 0号ちゃんと一緒にいなくても研究がうまくいかない明は、母親との記憶を思い出し、0号ちゃんと一緒にいようと決意する
- 0号ちゃんが連れ去られていることを発見する。
- 0号ちゃんと再び邂逅、連れ去ったのは絵里だった。
- 0号は、プログラムに反抗して明に暴力を振るうことで、自分の思いが本物であることを明に示そうとする
- 事件後、しばらく目覚めない0号。明は毎日0号の寝室に通って面倒を見ていたが、ある日突然いなくなる。明は、ハッとしたように自分の研究所に戻り、そこで0号と再開、ハッピーエンド
エンディングのときの0号と明のやりとりは、なんかぼんやりとしか印象に残ってないですね…再確認しないと…その前の、明に刃を向ける0号ちゃんに完全に気を取られてしまいましたw
好感が持てなかったポイントは先に消化しておこう
手放しに賞賛はできないな、と思う点もありますので、面白かったぞ!って騒ぐ前に消化しておきたいと思います。
序盤の見せ方
まず、主人公に一切共感できませんでした。また、主人公と我々観客との情報のギャップもある程度大きいように思いました。
明確に第三者視点で進む構成ではないなら、もう少し主人公の明に入れ込めるような見せ方にして欲しかったなぁと思います。
研究以外に興味を持っていない明が、なぜ茜や邦人とは親しい(であろう?)関係を結んでいるのか?茜や邦人との関係性を受け入れるなら、逆に、なぜ0号に対してそこまで興味を抱けないのか?が不明瞭な気がしました
明の研究の設定について
明の研究の目的に一切触れないのも変だなと…さっきの「序盤の見せ方」とも被りますが、明が今取り組んでいる研究はうまくいってないのに、0号の開発がうまくいってることのギャップには少し面食らってしまいました。
母親の成果を流用したとしても、かなり苦労すると思うんですよね。研究がうまく行ってないこととの整合性がないように感じられてしまいました。(まぁ私が細かすぎるだけかもしれません)
あと、0号ちゃんは培養ってことでいいんですかね?培養だとすると、できるまでにかなり時間かかると思いますけど…
細かいとこでいくと、研究室のエレベーターに柵がないっぽいのも気になりました。現場猫案件ですねw
「思い」がいいよね
0号ちゃんの、明への気持ちにグッとくる
この映画の良さが何かって言われたら、やっぱりこれだなと
作り物かもしれない思いと抱いて、それでも、明にわかって欲しくて、ずっと行動し続けることができる0号ちゃんがすごく好きです。
かなりエネルギッシュな子ですよね、こういうの弱いんですよw
それで最後に、0号ちゃんを認められる明との関係性も、やっぱりすごくいいよね
母親の愛情もいいよね
明の成長をずっとみていたいから、0号ちゃんのプログラムをつくってメモリに入れてたんでしょ?
最後にそれを受け取る明も含めて、この愛情の表現がすごくいいなとおもいました。
結局恋人って感じにはならないけど、家族って感じの雰囲気になる0号ちゃんと明の関係の基礎になってるって思うと、3人でのつながりが強く感じられてしみじみとしますね。
0号ちゃん可愛いね!
やっぱこれに尽きるよな〜とおもう今日この頃
0号ちゃんの人間らしさがいいね!
いやほんと、作中1番感情が動いてて人間らしいの、0号ちゃんだよね!?
なんで明が好きなの?から、ちゃんと、もっと明のこと好きになれるなんて、素敵すぎるううううう!
なんというか、人生初心者感(いいたいことわかりますか?すでにある程度の知能があるので「幼さ」とは同質じゃないと思うんだ)もすごくよかったね、ああやって試行錯誤して笑ったり悲しんだりできるようになっていく様子がよくて、0号ちゃんにはかなり感情移入できましたね
シンプルにキャラデザがかわいいね
茜も、0号ちゃんも、とにかく可愛い。
ひとつひとつの仕草が、しっかり可愛い。種崎さんの演技も相まって、めちゃくちゃ可愛い。
キービジュとかグッズのイラストも、全部かわいいね
ここまで好きになれるってことは、単に好みなんでしょうね〜
なにげに茜ちゃんと明の関係性がちょーーーっとだけ前に進むことも期待してたんだけどな〜
明は作られたの?
明の目の色が変わる演出ありましたよね?
素直に解釈するなら、明も、0号ちゃんと同じように作られたってことになりますよね
明の実の父親も一切出てきてないし(でてきてないよね??)
ということは、明と0号は、本質的に同類ですよね、明自身には自覚がなさそうですが。明の人間らしくない部分があまりに強調されているので、辻褄はあいますよね。
0号ちゃんの思いは、どの程度本物なのか?
これは色々と解釈の余地があるとことだと思いますが、私は、そっくりそのまま本物だと受け取っていいと思っています。
メイクアガール世界におけるAIがどの程度人間を模倣できているかが明示されてるわけではないですが、技術の発達度合いからして、ほぼ模倣できているのでは?と思っています。
とすると、せいぜい、初期の好感度を高めに設定しておくくらいのことしかできなくて、そこからの学習や感情の変化は、きっと本物の人間と同様に起こるんだろうなと。
だからこそ、あそこまで必死に証明を試みることができるのだろうと考えています。
「なんで明が好きなの?」
って聞かれて、ちゃんと明に対する気持ちを消化できてるっぽいのも、人間らしい描写の一つな気がします。
明の研究の目的とモチベーションは?
モチベーションは、0号ちゃんの気持ちと同様に「作られた」思いであるというふうに考えれば、辻褄は合います。
研究へのモチベーションの抱き方がかなり突き抜けていて、0号ちゃんの思いとは違って、作られたもののまま研究が続いちゃってるようにも見えましたね。明はどれくらい研究が好きなんでしょうね?
結局なんのために研究しているのかはよくわかりませんね。不老不死のクラゲっていっても、単なる機械みたいな見た目だし、壊れてるし…
0号ちゃんには母親の記憶も継承されてるんでしたっけ?
そうすると、電脳化とそれによる不老不死みたいな、SFでは王道の研究目的になるんでしょうか?
母親の研究を受け継いでいるっぽいので、母親の研究目的と明の研究目的が同一なのは間違いなさそうですね
明と茜、邦人はどうやって仲良くなったんだろう?
正直考察の余地がない気がするので、設定待ちの構え
明がどうやって人間関係を築いているのか、そのきっかけとなる感情は明の中にあるのか?(「作られた」人間なので、事実上二次性徴と性欲が封印されてたりする?)みたいなことは気になりますね〜
上映の感想
今回は チネチッタ チネ12 LIVEサウンド G-15 でチェック。
G列の見上げ感は割といい感じ。視界占有率的にはもうちょい前に行きたくなりますが、12は全体的に見上げる感じの傾斜になっているので、視界占有率重視でG列より前にいくと、私はちょっと首がしんどいです。
人間関係メインのストーリーラインなので、声が聞きやすいLIVEサウンドは似合ってますね。映写も、見比べればちょっと暗めなのかもしれませんが、暗くてみづらいシーンはそこまで多くないので、私は気になりません。
また、観に行こう
いや〜、正直消化不良。
ずっと0号ちゃんのことが頭をよぎっている気がするので、2回目3回目の鑑賞は行こうと思っています。行くたびに新しい発見があると思うので、気が向いたらまた記事書こうかな。
感想いっぱいツイートしてね
私が!見たいので!
以上です