本日12月27日(金)より、全国16の映画館で、TVアニメ AveMujica の先行上映が始まりました。筆者は、早速、チネチッタ チネ8 LIVE ZOUND 13:20~14:40 の上映会に行ってまいりましたので、感想と考察を書き記しておこうと思います。
割と気楽にささっと書いてる記事で、誤字脱字や記憶違いによる誤植などの校正、確認作業はやってません。
!!がっつりネタバレしていくので注意!!
1~3話の内容の振り返り
記憶の整理も兼ねて少し振り返ると、おおむね3つの要素
- 豊川祥子の過去や親との関係
- にゃむちとディレクションについて
- 睦の心情
があり、3話の最後に、睦の変化と、それがもたらす行動(の端緒?)が描かれて、終了したという認識です。この記事では、この要素ごとに感想とかを書いていきます。
ほかは最後にまとめておきます。
豊川祥子の過去や親との関係
豊川祥子が、今の境遇(「ただいま、クソ親父」)に至るまでのできごとが描かれていましたね。このエピソードは、私の予想とは大きく異なっていました。
父親が失敗(詐欺被害により168億円の損失を豊川家が運営する会社に与えた?)を犯して屋敷を出るところは予想通りでした。問題はそのあとですよ…
祥子が父親と暮らすようになった経緯が、まさか、箱入りのお嬢様が、止むを得ずではなく、自らの選択であの暮らしを選んだとは、その結果が父親からの「出ていってくれ」(「戻ってこないでくれ」やったっけ?覚えてない)になってしまうとは…きっと父親への愛ゆえの行動なのでしょう
祥子は母が惚れた誠実な父親を取り戻すために頑張っていただろうに…あまりにも切ない。つらい。
母を失い、父をも、失う、それも死別ではなく、拒絶されてですよ?高校生がですよ?
その足で武道館に向かってライブやるなんて、あまりにも、あまりにも…強い。がんばれ祥子
にゃむちとディレクションについて
ここが1番書きたいパートかな
にゃむちと祥子の対立
#アニメムジカ_ネタバレ感想 のタグをTwitterでチェックすると、みなさんまぁまぁヘイト溜まってますね笑
個人的には、意地悪だなぁと思うし、まだ強い好感を持つには至っていないけど、というか現実だったら関わりたくないなって思いますけど、彼女の行動には納得感がありますし、きっと真面目だからああなるんだろうと、焦りがあるから「そうじゃないところ」が表に出ているんだろうと思います。(トラペジウム観てる人には伝わってほしい)
彼女視点だと
- 祥子が描いているAveMujicaの未来が共有されていない
- 仮面の下にある「正体」「顔」のポテンシャルが生かされていない
- 動画配信者であるがゆえに、数字が取れなくなることへの恐怖感が、他メンバーとくらべて異様に強い
という状況で、目先の結果を追い求める行動をつなげて「最善の選択」にせざるを得ないのでしょう。
睦の家での行動は、すべてそういったネガティブな感情の発露のようなものであり、これを「性格が悪い」という言葉では説明したくない気持ちがあります。
そもそも、ロードマップは、白紙であっても共有されているべきものでしょう。この点は、祥子にすごく大きな非があると思っています。なんだかんだ女子高生で、1人で背負いきれてないように見えます。(いや、当たり前なんですよ、それで。)
結局武道館で仮面を外すパフォーマンスをしてうまく話題を取れるわけですが、その後も祥子から演出面で納得のいく説明が得られず、対立する場面を何度も作っていました。
私は、この状況をバンドの不和というよりは、すり合わせのようなものだと思っており、いまのところはあまりネガティブに捉えていません。
不満があることを言葉でも行動でも示している彼女は、言葉が足りない祥子との対比で「年の功」を感じるといってもいいと思います。
武道館直後の脚本は、「当てつけか?」とか言いながらも、おそらく脚本通り演じているわけですよね。祥子には小言を言うものの、脚本そのものには文句を言っていません。自ら仮面を外したアモーリスがその結果を背負う脚本で、にゃむちにとっても納得感のあるものだったんだろうと想像しています。
バンドのディレクション全体について
このバンドのディレクションについては、世界観的に省略されているであろう話し合いがもっとたくさんあると思っています。
祥子たちがディレクション、プロデュース面で関わっている大人たちを「関係者」と呼ぶとして
- 関係者と祥子間のやりとり
- マネージャー役の海鈴と関係者とのやりとり
- 関係者からのにゃむちへの聞き取り
などは尺の外で実施されているのではないでしょうか。(世界観的に「関係者」に解決させることはものすごく考えづらいよね、身内とか楽奈祖母とかの飛び道具でも持ってこない限りは)
ものすごく現実的に考えれば、その上で、まだ「破滅的」ではないから祥子が責任を負うことを許されている状況のように見えました。
また、睦と初華が、祥子ではなく、AveMujicaと向き合えるようにならないと解決しない問題のようにも見えます。
個人的には、3話までの時点では静観決め込んでるように見える海鈴が1番気味悪いというか、彼女の表情が変わる瞬間が決定的な瞬間になりうるような予感がします。(適当な憶測)
睦の心情について
うーーーーーーーーーーーん、睦の気持ちは、比喩表現を通して象徴的に描かれているので、すごく掴みづらい。
全国ツアー初日で眠った人形を演じた睦も、音楽番組の生放送で人形を演じた睦も、AveMujicaの世界観を1番取り込んでいるというか、モノにしてる
それは、睦が努力してそこに至ったというよりは、武道館で仮面を外したにゃむちの行動と壊れそうな祥子が引き起こしたものってことですよね
睦の表情はたくさん描かれていました。今にも壊れそうな、いや、壊れてしまった、いや、壊してしまった大事なモノ、その直前の自分の行動が輪符雨して、祥子のせいで自分が壊れそうになっていることにも自覚的で…
しゃべると壊れるから、口を開かない睦の心情は、きっと祥子と同じくらい痛いものなのでしょう。自分が悲劇を招いたように感じられるのだから、苦しいに決まっています
睦がAveMujicaを「やりたい」のか、祥子のそばにいたいだけなのか、もう壊れているのか、放り投げられたまま終わっていってしまった気がします…
睦と祥子の出会いや幼少期のエピソードはまだ公開されていないように思いますが、そこで何かが明かされるのでしょうか?
もともとお人形のように可愛らしい女の子、人形に呑まれ、笑う人形になるのか、壊れた人形になるのか、人間に孵るのか、読めない…
いまのところ、AveMujicaを1番「体現」しているのは、間違いなく彼女だと思います。今後の活躍と変化が楽しみですね!
そのほか
- 「私って顔がいいですからね」←すき
- 初華の「咲ちゃんと(中略)叶ったから」は想定よりかなり序盤ででてきた。傷つかずに一生は無理だもんな、頑張れ
- 燈ちゃんの「ぜんぜんしらない祥子ちゃんの、心の叫びなんだ、って…」さすがともりん、察しがいい
- OPは、この物語を象徴する映像として、最高のものだと思う。今まで見てきた全てのOP、EDの中で、AveMujicaのが1番好き
- 海鈴が「見つけてくれたのはあなただけです」って立希にいうとこ、仲良さそうでいいね
- 睦の母(若葉みなみ)とにゃむちのシンクロ具合はかなり強調されていたように感じる。今後「みなみちゃん」(あってる?)がどう関わってくるか、楽しみ
- 海鈴もちょっとみなみさんと会話があったよね?今後何かあるのかな?
ちょっとは忘れてる要素もあると思います。気づいたことがあれば加筆するか別記事を書くかしようかな。