2025年1月23日に放映されたAveMujica第4話の感想を、放映順に場面を振り返りながら述べたいと思います。
雰囲気が変わった Ave Mujica
前半はしばらく、3話までとは打って変わって明るい雰囲気になった Ave Mujica メンバーの様子が次々と示されます。

学校で明るく振る舞う睦と、それを見て爪をいじるそよ

ここの睦の顔とか、こんな表情するんだ!?って思いますよね。「運命共同体となるのです」と祥子の真似をしていい、当時を知らない初華から「祥ちゃんいいそう」なんてセリフが飛び出たりもしています。
その一方で、祥子だけはこの状況に強い危機感を感じているようです。

合わせ練習ができていないこと、雰囲気がこれまでのAveMujicaからどんどんかけ離れていっていることが不満な様子。しかし、今の祥子には、それを変える力量は明らかにありません。新曲もできていないことが明かされます。
Ave Mujica の体制を考えれば、祥子が1人で大きなものを背負っているのは明らかですが、そのことに対するメンバーの気遣いはあまり見られません。やはり、祥子は他人を頼るのがあまりにも下手くそなのでしょう。
その後、タクシーでの睦と初華のやりとりがあります。

ケンコーによくない!がまた出てくるとは思いませんでした、これマジでおもろい

ほんでもって、祥子の1番近くにいるっていわれてこの顔ですか、って感じ。「疲れてるのかな…」もそうですが、ステージの外での初華は全体的に頼りないというか、初華自身の意思が見える行動があまりないような感じがします。我々視聴者に何が隠されているのでしょうか?
過去とそれに基づく本心が隠されているのはほぼ間違いないとは思いますが、現時点での初華の描写があまりにも浮き足立っているように見えて、かなり不穏に感じますね。

そして「健康に良くない!」をそのまま真似する初華さん、祥子のことを理解し、気遣おうとはしていますが、どうすべきかを自分で考えられてはいないようです。
つづくうみたき描写

Ave Mujica 燃え尽きる前の線香花火に例えていることから、他のバンドで経験してきた解散前の雰囲気と、この段階での Ave Mujica の雰囲気が似ているということでしょうか?
海鈴の過去描写はまだありませんし、1人でいる様子も映し出されませんから、彼女の考えはなかなか見えないですね。
かなりいい天気が選ばれているので、仮に解散を予感できていたとしても、彼女の気持ちはそこまで暗いものではないのでしょう。
その後、集合写真の撮影も、和気藹々とした雰囲気ですすんでいきます。

この場面、にゃむは自ら祥子や睦に手を回しに行きますし、積極的に祥子を引き寄せているわけなので、1〜3話での印象とは異なり、祥子に対してポジティブな感情を抱いているのでしょう。ちょっと意外な気もしますが、にゃむの、祥子の才覚や努力に対する尊敬が見えるような気がますね!
にゃむの家まで
その後、場面はインタビューの収録へと移り変わります。あまり出番をつくれないにゃむち、切ないね…自分のことじゃないのに、胃がキリキリしてきます。


その後、おっさんかよwwwwみたいな行動を重ねるにゃむに、母からの着信があります。登録名は「おかーさん」ですね。「みなみちゃん」を見た後だと、なんだか少しホッとします。
ここで、にゃむからではなく母から連絡をとっているというのはすごくいいですね。テレビやYouTubeで様子が見れて、まだ多くの兄弟が残っている実家から定期的に連絡が来る関係性であることがわかります。
(ところで、22とか24に大学とか大学院出て就職して一人暮らし始めると、1年もしないうちにあんまり連絡とらなくなりませんか?俺だけですかね?)
また、若麦で「にゃむ」であることが明かされます。これでにゃむが本名なのは事実上確定ですね。
そこで、この表情です。手書きっぽく見えますね。こういう、1カットで使い捨てになるような表情がしっかり使われるのはすごくいいですね、3Dアニメ特有の不自然さや表情の乏しさをあまり感じなくなってきています。

その後、通話に(声のトーンからおそらく)弟と妹が登場し、兄と姉の存在も明かされ、5人兄弟の真ん中であることも判明します。どこかのタイミングで作劇に生かされるのでしょうか?(そう思わせるくらい、このアニメの描写には隙がない)

3話時点では努力が強調されていましたが、通話後の練習シーンもなく、この回では電子ドラムは一切活躍しませんでしたね…
福岡公演まで
そして、福岡公演のリハーサルへと場面は移ります。ここで、睦がギターを弾けないと言い出します。


ここまで吹っ切れると結構腹立ちますね
その後、明らかに様子がおかしい睦に対して、祥子が取った行動が…

この後に及んで、結局自分が睦を追い詰めてきたことに対して、あまり意識が向いていないようです。結局モーティスにそのことを指摘されるまで、なぜこの状況に陥ったのかを察することができていません。
ここで、睦の二重人格がモーティスによって明かされます。(なお、4話冒頭から一貫して睦らしい行動はなかったので、前半ですでに二重人格であることははっきりしていました)
モーティスは祥子に対して明確にネガティブな感情をぶつけます。睦は、祥子のために Ave Mujica に加入していますので、睦とモーティスは根本的な行動原理を共有できていません。これが今後重大な役割を果たして来るのではないかと予想します。
その後の祥子、モーティスに殺されるとでも思ったのか、反射的に身を固めてしまっています。「甘えないで!」と言われた睦も、内心こんな状態だったのでしょうか。


完全に現実を受け入れられなくなっている祥子。こうなるまで他人に頼らないのは悪い癖ですね。
その後、放送前の既出シーンと同じシーンが流れます。(本PV 1:15付近と同じカットだと思います)

その後どうなるのかと思えば、初華が駆けつける様子が映し出されます。この時点で、祥子のことを1番気にかけているのはやはり初華なのでしょう。

この場面をカットしてホテル内の話し合いに飛んでもストーリ上はほぼ影響がないわけですから、ここで祥子の元に来る初華の気持ちは重要なのでしょう。今後も心に留めておきたいところ。
その初華が致命的に祥子の内面をみれていないというのも、悲劇的なことです。

その後、睦以外のメンバーで話し合いの場がもたれ、二重人格であることが共有されます。
この場面は、色々なやりとりがなされます。場面が大きく動き出すのは、にゃむちが口を開いた後。観客を裏切るのかと祥子に問いかけます。
モーティスがギターを弾けない以上、打開策はありません。当然、祥子は無策です。睦に帰ってきて欲しいと思うのも当然のことでしょう。


で、キレます。お嬢様かなぐり捨てて一緒に成り上がる、という考えを持っていたのには驚きますね。
にゃむは、アドリブで仮面を外して祥子のプランを台無しにしておきながら、祥子をフォローしている描写は一切ありません。それでこの言い方だと、個人的には印象はよくないですね。この状況の1番の原因は、はっきり言ってにゃむじゃないですか…
解散という話になると、モーティスが急に取り乱します。

モーティスが口にするのは、みんなが Ave Mujica に対して、思いを持っていたということ。しかし、にゃむに、なぜ睦が Ave Mujica にいるのかと問われて、答えられません。やはり、ここがモーティスの1番の弱点のようですね。
その後、にゃむが「睦」に対する気持ちを口にして、エンディングが始まります。
Cパート
ライブが開催できているというのに驚きます。この脚本を祥子はちゃんと書けていて、新曲も結局完成しているとみるべきでしょうか。祥子の才には感服する他ありません。頑張ってますね。
で、これですかwwwwww

正直、モーティスが幼稚すぎてちょっときついです…
次回予告
解散後のメンバーの様子が映し出されます。どういう経緯で祥子が豊川邸にいるのかが個人的には1番楽しみなポイントですね!
